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993号 颱風一過

2014年09月29日(月)

(朝の庭)
 今朝は台風一過の青空である。何年振りかのことである。今年はもちろんこの数年においても、天候の変化が様がわりし、台風が過ぎても曇天のままであったり、なお雨が残るなど、かつての日本のようなあっさりとした天気の変転が見られなくなった。
 その意味でも今日は気持がよいのだ。畑に出ようと勝手口を開ければ、ひんやりした空気とともに金木犀の香気が流れこんで来た。なんと幸せな気持になれることか。表の道には子供たちが集まっている。黄色い帽子、青いジャージのズボン、白シャツ、肩に水筒、どうやら今日は楽しい遠足の日らしい。遠足にも絶好の日和りになった。
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(午後の九頭竜川沿道)
 晩生の稲田だけが田圃に黄色く残っている。白い花の蕎麦畠があちこちに点在し、その周りの土手には真赤な彼岸花が列をなしている。空は澄み、白い雲は綿雲にあるいは筋雲の姿になっている。赤蜻蛉が午後のやわらかい光に反射して無数に飛んでおり、遠くのものは青い杉の森を背景に光の点になり、車窓からは光がきらきら後方に流れていくように見える。大豆の畑から野火の煙りが大きく伸びて村中を覆っている。
 九頭竜川の谷も高速道からは川面が意外と望めず、あのあたりを川が流れているのではないかと緑のつながりから想像するのである。

(2014.9.26 記)