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イッセイエッセイ

988号 毛蟲の季節です。

2014年09月24日(水)

 涼しくなり毎日天気もよいので、気持がいいのですが、一方でこの季節は春先と並んで毛蟲の季節です。毛の生えた百足のような虫ではなく、幼虫系なのですが普通このように呼んでいます。その代り字だけはむずかしくして毛蟲と書き、イモ虫のような虫ではないという気分を表わします。
 きのうも天気がよく、庭に下りて朝顔の棚を目の前にして楽しんでいますと、ちょうど顔のまん前になんと毛蟲がいるではありませんか。しかも二匹もいちどに目に入ってしまいました。朝顔のつるが唐草模様のようになったそのつるに、模様の一部になって毛蟲がななめに張り付いているのです。小指とくすり指の間ほどの長さと太さをして角まで持っており、色は茶色のまだら模様です。さっそく古い割箸で鋏もうとしましたが、これがなかなかやっかいなのです。細いツルにとり付いている粘着力はかなりのものです。何度も鋏み直してようやく引き離すことができます。食べ物のときのように箸の先から手元に毛蟲の重さと柔かさが伝わってきて、実に気味がよくないのです。
 今日はまだ自分の顔までの高さに居たのでよいのですが、これがもっと高みに昇っているときは、頭の上で退治しなければならないので、うっかりすると体の方へ落っこちてひどい目にあいます。葉を食べながら何日もかけて上に登ってしまわないうちに、毛蟲と対決しなければなりません。
 そして今日の午前中は、さらに花壇の低い花の葉に1匹、夕方は水くみ場の流しの底にさらに二匹、まさか毛蟲が水を飲みにくるわけがないですが、どうした異変があったのか。それからパセリの枝に別種のやや小柄ではありますが、緑と黒の横縞の毛蟲が二匹付いていました。この両日、つごう七匹の侍に不意のやみ討ちをかけたことになります。

(2014.9.21 記)