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イッセイエッセイ

982号 Light of Darkness

2014年09月20日(土)

 夕方六時発の飛行機で上京する。飛び上ってすぐ暗やみに福井平野の夜景が右窓に広がる。自分たちが住む街の夜景を上空からみるのは、不思議な気がする。夜景と書いたが、昼の景色に比べて格段に少ない視覚情報であるにもかかわらず、明るい世界では感じない印象がそこにある。地上に生きる人達のやや安らぎのまじった生命の光が、単純な網状や線状の形になって輝いている。その他の全てのものは暗黒の中に消えている。機会がもっとあったはずなのに、この夜の光の風景は初めて眺める気がする。

(2014.9.15 記)