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イッセイエッセイ

980号 ジェントリフィケィション

2014年09月16日(火)

 先週のことだが、ラジオの英語番組を聴いていたところ、gentrificationというテーマでビジネス会話が行われていた。
 聞きなれぬ単語だが、大都市の物騒な地区や荒廃した街区を再開発して、上品化・高級化された全く生まれかわった町並にするという都市計画用語なのである。米国ニューヨークでは、こうした大胆なプロジェクトが敢行されて、劣悪な市街地が立派なハイクラスの住宅街に変身し、高い家賃を払える人達がしばらくの間に移り住む変化が起るそうである。
 日本の東京でも、たとえば最近のスカイツリーの再開発のように、都心で周期的に再開発地が十数年ごとに移動して、disinvestな土地からinvestな地域になることが繰返されている。しかしこの番組を信じるならば、ニューヨークのような場合は東京の変化に比して、さらにドラスティックであり、ダイナミックさにおいて質を異にしているように感じる。
 そして地方都市に目をやると、一層この種の開発は困難をきわめる。東京なら住民の関心も呼ばないままどんどん日常的に進められている都市イノベーションが、地方都市では何十年に一度の大きな出来事になってしまい、容易にものごとのはかどらない現実がある。大のものが易くて小のものが難しというのは何故であろうか。小は小なりにもっとスピードをもって進められることが出来れば、地方都市も少しずつ良くなるのではないかと思うのである。

(2014.9.5 朝 記)