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イッセイエッセイ

946号 あれこれ混ぜて

2014年04月23日(水)

 畑仕事をしていると途中でいやになることがある。とくに始めの土をスコップで掘り返すところは、一定時間つづけると疲れも出て気分転換がいる。趣味でやっている園芸をいやになってはつまらぬ。でもこういう気分のときには、スコップをおいて腰を回したり近くの山を眺めたりする。そして残っている楽な仕事にしばらく向かう。たとえば花の咲きはじめたイチゴ畑の雑草を抜いたり、おひたし用にキャベツやブロッコリーの花菜を摘んだりする。また、荒く耕しておいた畝を鍬で整地したりするが、これは割と楽しい仕上げの仕事である。
 十分か十五分ほどこんな気晴しをして、また元の畑起しに戻る。このいちばん力のいる耕作については、一休みしても単調になるとまた苦しくなる。そこで幅一米ほどの畝を、横に掘り返したり途中から縦に行ったりしてみる。こうして出来るだけ気をまぎらわしながら最後まで終れば、あとは楽な仕事だけになる。
 こんなことを季節ごとに繰り返しているうちに、苺が赤くなり、トマトやナスビができ、胡瓜が伸び、えんどう豆にサヤがつき、スイカや瓜が丸くなり、ジャガイモやサツマイモの葉がしげってくる。ともかく畑仕事はいろいろ種類混ぜながら、いやにならずに続けるだけなのだ。

(2014.4.21 記)