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イッセイエッセイ

938号 動詞の英語と日本語

2014年04月06日(日)

 動詞の英語と日本語は、作り方にずいぶんの違いがある。たとえば英語のlaughは、「笑う」の基本語だが、これから派生してさまざまなニュアンスの類語が存在するが、動詞の語形はずいぶん異なる。すなわちsmile ほほえむ / grin にこっと笑う / chuckle くすくす笑う / sneer せせら笑う / guffaw げらげら笑う / giggle(子供や若い女性が)くっくと笑う / simper にたにた笑う、など。

 さらに、sneerは、あざ笑う、冷笑すると辞書にあって、scoffやjeerよりも強い軽蔑感を表す、と説明してある。更にこの二つの笑うに関連した用例としては、scoff at his clumsiness 彼のぎこちなさをあざ笑う / jeer at her stupidity 彼女の愚かさをあざ笑う / のように用いられると辞書に書いてある。

 一方、日本語の「笑う」は、その笑いの態様を表す全く別の形としては、「ほほえむ」などがあるだけで、あとはいずれも「笑う」という語と連結した複合語の姿をとる。(上記英語の日本語訳がそれである、とってもよい)。

 このことから、英語の動詞については日本語よりも複雑であるから、より沢山の言葉を憶えることが必要ではないかと考えられる。なおこのことは、外国人に一度確認してみなければ、その彼我の言語習得の難しさの程度を単純に比較する訳にはいかないないだろう。

(2014.3.下旬 記)