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イッセイエッセイ

882号 すべて空は事もなし

2013年11月10日(日)

 JAL便の小松行き夜の最終便、キャンセル待ちをどんどん埋めていったが、やりくりしてもあと待っている一人分の座席が足らなくなった。しかも、今晩中にどうしてもこの便に乗りたい、という乗客が一人オーバーして残ったらしい。
 そこで機内放送は以下のような趣旨でつづいた。
 もしその人のために代ってくれる方がいらっしゃれば、2万円のほかに今晩のホテル代、そして明日はどのJAL便でもお使いいただける。(そして結構お得な?)マイレージ1,500マイル分をご利用いただける、との条件を機内放送が提示した。金2万円、トクトク1,500マイルも、桁の聞き違いはなかったろうと思うのだが。2万円はその程度の金額が妥当か、また「500マイル」というフォークソングも昔あったから、これの3倍分の距離はだいぶ乗りがいがあるのか。
 数分たった後、ラフな服装の若者が足早に機内から出ていった。そして機内放送があり、遅れていますがこの機は最終調整をしていますと告げ、間もなく今度は黒っぽい服装の長身の男性が、やや笑顔気味に乗り込んできた。
 これでグッド・ディール。日本的ではない、米国的なスタイルの出来事となった。機長はMura…さんという名前。この機長の名前は昔の上司と同じであり、そのときなぜか以前にも聞いたような名だと思った。しかし今晩は自慢の定時運航は果すことができず約10分の遅発となったが、すべて空は事もなし。

(2013.11.3 記)