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815号 変化三世代

2013年05月20日(月)

 徳川幕府が江戸に本拠をおいて都市づくりを始めたのが1600年頃とすると、その後の関東平野の洪水対策(隅田川の瀬替え等)、大規模火災からの本格的な復興の公共土木的な仕事に何十年もかかり、江戸の体裁がようやく整って街らしくなるのが、1600年代のほとんど後半といわれている。江戸に移り住んだ初めての人たちからみて、世代で云えば子供の代ではなく孫の三代目に至ってからの時代であると考えてよい。そのあたりから日々の生活の中に、江戸特有の文化をひらく基盤ができ始めることになる。
 現代のわれわれはと言えば、第二次大戦やその後の政治・社会の大きな変革を経験してほぼ60~70年近くになる。
 しかし、三世代も経過するような状況になれば、この時代の人たちは過去の常識とは全くちがうようなことを主張したり、いま手にある相続物を当然のものと思い込んだりする。そして今の利害にとらわれて全く突飛なことに執着したり、先人が作ってきた物事を台なしにするようなことを起しやすい時代状態になる。
 そして世界的に見ても、大抵の国々は発達段階が同じ状態に近づいており、世界の文化的な同時代性、より厳密には同時性が進んでいる。したがって今の時期は何をするにしても影響が大きいのであり、国益を損ねないよう注意して行動しなければならない。

(2013年5月上旬 記)