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イッセイエッセイ

798号 自然の実感(野依博士の意見)

2013年04月08日(月)

 野依良治先生(理化学研究所理事長)は、「紙つぶて」(中日2013.4.2)の中で第二次大戦末期の小学生時代の自己体験をふり返る。貧困と不便な生活と引き換えに自然から多くを学んだこと、五感を生かして物事を知り驚き納得する「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)すなわち自然を実感すること、このことこそわが八十年を生きる糧となっていると述べる。
 「暗黙知」の宝庫としての、自給自足の田舎暮しや家事手伝い、それら体験の例として、野菜づくり、田植え、麦ふみ、芋掘り、柿の実採り、クリ拾い、マツタケ狩り、魚釣り、スズメ捕り、鶏の世話、山菜採り、蛇・カエル・虫捕り・・・炊事、風呂たき、ゴミ焼却、掃除、大工仕事、かんな・のこぎり・のみ・金づち・くぎ・ねじ、火鉢、こたつ・・・などの体験を回想される。
 これらは最近の用語を使うと、里山里海湖の生活体験になるのではないか。

(2013.4.2 記)