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770号 学校給食の感想

2013年02月04日(月)

 県庁食堂の新しい試みの中の一環として、今週の平日は学校給食のメニューによる献立があった。この定食四百円也の給食メニューの昼食を二度ばかり楽しませてもらった。
 学校給食は、人件費などの助成があり、材料費をもとにして一食240円程度の料金だと思う。この給食の負担に対しては、給食内容がこれで十分かどうか、負担水準についてもこの程度がよいのかどうか、またこの負担のままであっても一食の品数や美味さなどに工夫改善はできぬものか、等なお研究がし尽くされているわけではない。また最近(先月であったか)における他県での事件として、アレルギー児童に対してお代りに誤って一般食を供し、子供が被害をうけるというような例も報道されている。学校給食は、安全や衛生面に細心の注意がいるし、子供の中での不公平が生まれないよう、気をつかうことの多い分野だと思う。そのせいかもしれないが、給食が教育における画一的サービスの代表にもなるのである。
 さて今回この給食を食べてみたところ、ご飯は二回とも白飯ではなく、何かしらゴマ、ノリ、梅ぼしなどが食べやすく混ぜた工夫がしてあり、味もわるくない。吸物は食堂のように汁ばかりではなく、具もしっかり立派に入り、いろいろ栄養にも気配りをしているのだなと思った。そして楽しみの副食(おかず)については、これも二回とも小盛りのものがプレートの三区画に三品乗っていて、それは揚物であったり、あえ物であったり、えも言えぬ何かであったりした。全体としては、質や量、暖かさ等において、やや迫力を欠くところもあるかなと感じた。
 ここで忘れそうになったが、これら給食にはいつも牛乳瓶に入ったミルクが配置されていた。全体を食して後に、これを一飲すると冷たくも温かくもなく、何かなつかしい気にさせられる一品であった。どうやら牛乳瓶の重さとあの部厚い飲み口のなつかしさではなかったかと思う。
 学校給食が、はたして安いのかそうでないのか、うまいのかそうでないのか。こういう議論をした場合に議論の調子があまり弾まないのは何故だろうか。まともにこのことを考えている当事者が少ないからであろうか。

(2012.1.27 記)

 職員に学校給食についての感想をきいたところ、以下のような答えが一例として返ってきた。
 成長期の児童に給食として、栄養バランスがとれた食事を提供することは重要なことである。また給食は食事としてだけではなく、配膳などを通じて社会のルールを学ぶことができ、また食育など教育としての面も有している。
 給食の改善(質、量、価格)については、学校給食がおかれている閉鎖的な環境が改善のスピードを鈍らせているのではないかと思う。都会の私立校であれば、給食であっても児童獲得のために他校との競争にさらされることあるのかもしれないが、一般的には給食は学校の外に出ることは少ない。親が給食を食べる機会を年に一度程度設けている学校もあるようだが、その献立は地産地消などの特色あるものや児童に人気のものだったするようである。今回の県庁食堂での給食メニューも給食コンテストなどで発表された献立であった。気取らない普段の給食メニューを食べることができる機会が増えるとよいのではないか。普段児童とともに給食を食べている先生方の意見も重要だと思う。
 それにしても、小学生の頃にはなかった(もしくは大きな問題にはならなかった)児童のアレルギーや給食費未納問題など、給食を取り巻く環境も大きく変ったと思う。

(2013.2.2 記)