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イッセイエッセイ

758号 あせらず、たゆまず、コツコツと(英語教育について)

2012年12月29日(土)


 県教育委員会、県学力向上センターが今年から月刊の教育情報誌「明日への学び」を創刊し、年末の12月には第四号が出ている。

 福井県としての教育問題のメイントピックス、教員向けの実践活動例、研究発表案内、インタビュー、参考図書(教材)などが掲載されている。この情報誌を充実することにより、教員間の意識共有を高めたり、外部情報への関心を広めることなどに役立つであろう。

 この中に東京で先日お会いした柴原智幸先生-この方はNHK「攻略!英語リスニング」の担当講師でもある-に対するインタビュー(2012.12.10)が載っている。ラジオ番組の中でも先生が強調されていることが述べられているが、以下に備忘のために英語教育の要点を列挙した。


・英語教員は“スキルトレーニング”を徹底し、“ビジョン”を語れ(基本メッセージである)。

・グローバル時代の子どもたちに必要なのは、「英語力」、「日本語力」、「知識量」である。

・英語がなぜ必要なのか教えるべき、国語、理科、数学など他学科と連携を密にする必要がある。

・英語の活用の場が見えづらい、達成感がえられるよう、たとえば外との出会いの世界をつくる。

・教員は英語の4技能のスキルトレーニングのノウハウを蓄積し、こうやると効果的という確固たる考えをもち、自分の実体験を通して、子どもたちをリードしてゆく。


 さらに具体には、


・小学校では“発音”、中学校では“構文”、高校では“読解力”を身につける。

・小学校は専門の教員はいないが、先生が勉強を重ねて、発音指導を行う。

・中学校は構文を理解できるよう(パターン・プラクティスは古くない)、大きい声を出して正しい英語を話すトレーニングをする(勇気をもって話させる、しかし間違ってもいいということには止まらず)。

・高校は文章をきちっと読みとけること、受験英語は重要であり英語力向上に役立てる。


・英語力を生かすには“日本語力”と“知識量”が根底に必要である。

・日本語の言語操作能力を磨き、コミュニケーションができる力をつける。

・知識量については思考力を含み、必要な知識の範囲や答には限りがないので、知識がないと英語でのスモールトーク(雑談)になる。英語教育は他の学科と知識の点で連動している。

・ALTに対しては、子どもたちが正しい発音を行えるよう、徹底してサポートしてほしい(何でもgood!ではいけない)。

・ALTに教員が頼りすぎるのはよくない。こどもの弱点が分かったら、日本人の教員がこれをマスターし、子どもの手助けをして弱点を克服する。

・教員は、自分をさらけ出して子どもたちに対峙してほしい。

 新しいことへの教員の挑戦は、先生が生徒に対し自信のない自己をみせることになるが、悪戦苦闘の様子をぜひ見せてほしい。教員は次の機会に課題を克服してゆく姿を見せればよいのである。

(2012.12.24 略記)