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738号 幸福の条件。人間万事塞翁が馬

2012年10月14日(日)

 今晩は、山中京大教授がノーベル賞を受賞したとのニュースが流れた。また今月の経済新聞には平成22年にノーベル賞を得ている根岸先生の「私の履歴書」が連載中である。
 以下は、「私の履歴書」(第7回2012・10・7)の根岸英一先生の「幸福の4条件」についてのこと。
 大学三年のときに先生は病気になり、一年間の留年、その間に読書や思索を重ねて、その中から幸福の4条件を自分なりに考えぬいて、これだと思ったと書いてある。
 (1)まず第一に健康。(2)に家庭。家族が円満でなければならない。(3)にプロフェション、職業のこと。好きになれる仕事をし、給料を上回る社会還元ができることが望ましい。(4)はホビー(趣味)。人生がより豊かになる。(歌と音楽、ゴルフとスキー、が先生の趣味の例)
 根岸先生の履歴書を読んで素晴らしいと思うのは、若い時からこうした当り前の基本的な大事の意味をしっかり身をもって確信をし、この考え方を実行された点であると思う。
 人から言われてそう思ったり、ある程度の年齢になって考えたことではなく、若い学生のときに人生設計としてすでに考え出し、その後の人生において実際に役立て、現在でもこの条件が通用すると信じられている点が重要である。
 本日掲載(第8回 10月8日)の「帝人に入社」の中では、海外留学試験(フルブライト)にチャレンジする際にも、前もって大学時代の同級生と少人数のサークルを作って英会話になじんでいたということである。自然の形で次の人生の発展にそなえた準備が必要な水準にできていた訳である。英語は中学時代に発音を重視する先生がいたおかげで好きになり、高校でもそれが続いたと記す(第6回 10月6日)。
 すべて合理的な考え方で物事が眺められて人生の選択がなされている(文章になっているので特にそう感じてしまう点もあろう)。
 第1回「ノーベル賞」(10月1日)には「ノーベル賞をもらう確率はどれくらいだろうか。これまでの受賞者は1000人弱。その間に誕生した世界の人口は約100億人。確率1000万分の1は、高額の宝くじを当てるようなものだ。しかしこれを、10分の1の選抜を7段階通過する計算に書き換えてみるとどうだろう。中学校を上位の成績で卒業し、進学校でも同じように優秀な成績を収めて難関といわれる大学に入学する。その大学を卒業した時点ですでに3つの段を上っているとみなせないか。敗者復活の道だってある。高くとも現実味のある夢に見えないだろうか。ノーベル賞でなくてもいい。大きなそして高い目標を設定し、その実現に向けて努力を続けることが大切なのだ。」

(2012.10.8 初記)

 そして今日の朝刊には、山中伸弥教授のプロフィールが様々に報道されている。教授は柔道、ラグビー、ランニングをし、音楽はバンド演奏などの趣味がある。受験生には「運、不運の波に負けない志を持て」と述べている。両先生に共通する点多し。
 お二人とも大都市で条件にめぐまれて育った方であるが、思うに子供たちが福井に生まれ育ったが故に、情報や人間関係などの面で成長発展できる境遇に大都市に比べ足らざるところないように気をつけなければならない。

  

(2012.10.9 追記)