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イッセイエッセイ

691号 コウノトリ米(生き物ブランド米)

2012年03月08日(木)

 生き物ブランド米といわれる有機米には、わが福井の「コウノトリを呼び戻す農村米」のほかに、全国でも雁などの渡り鳥の名前やゲンゴロウなど昆虫名を冠したようなお米が何種類も販売されている。
 この種の米は、普通米に比べて高いものでは価格が1.5倍以上で売られている。しかし収穫量は普通米が一反8俵強の収穫量のところを、例えば「コウノトリ米」では6俵強にとどまるようだ。その結果、反当収入は一般の米をやや上回ることになる。食味の方は、オタマジャクシが蛙になる頃に田の水抜き対策ができず、稲の栄養吸収が少なくなって味が落ちる問題があるという。
 今朝の再放送「ナビ コウノトリ米」という番組を見て、こうした話題を教えられた。福井県が行っているコウノトリの定住プロジェクトの様子や白山地区の農家のリーダーたちの活動もまじえて放送していた。慶応大学経済学部の大沼あゆみ教授(男性である)がさまざまコメントを加えておられた。
 兵庫県と協力して実施中のコウノトリの飼育と繁殖・放鳥はいよいよ大事な春の季節を迎える。注意をもって進めてゆくことが必要であるが、同時に生物多様性を守るための環境型の農業も表裏一体で進めることが望ましい。
 コウノトリが生息できる水田を拡大するには、耕作放棄田をもっと活用することが有効であるが、手数のかかる除草作業があるために、農家は二の足をふむという声も番組で紹介されていた。
 農業の後継者のことを考えると、純粋志向の追及も大事だが、他の方法も柔軟に加えていくことも有用であろう。米の生産量をもっと拡大する方向をとるとしたら、常識にしたがって夏に水を抜き中干して育てる有機米もありうる。また山際の棚田でも、草取りなどで多少粗放になっても、それの程度に応じた収農法も有りであろう。そうなるとさまざまな混合型の米作りが検討できるのではないか、と机上の空論を頭に描いてTVを見ていた。 

(2012.3.4記)