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イッセイエッセイ

666号 寄れば

2011年11月29日(火)

 三人寄れば文殊の知恵というが、一般にはこの逆のことがおこりがちである。一人ひとりの理解と思惑の違いが重なってそうなる。寄らば大樹ということわざがあるが、それは、寄らばというときの仮定であって、寄ればという已然形ではない。
 三人寄ればの方は、複数人が寄り合ってやったことが幸いよい結果を偶然生んだときに、ふり返って使うのが正しい用法かもしれぬ。企てる前からその積もりでいても、これが名言のようにはかばかしい確率をあげるかどうかは疑問である。
 むしろ知恵が出る以前に、他のものばかりが表に現われて、訳のわからない方向に拡散することが多いだろう。 

(2011.12.4記)