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イッセイエッセイ

636号 さるすべり(百日紅)

2011年09月12日(月)

 窓の瓜棚が外されてスッキリしてしまった。夏の前の季節に戻って明るい外の景色に戻った。青空に積雲がちぎれながら南から北へやや速く流れている。そのためか木々も、夏を終えて光をはなちながら風にそよいでいる。ここ数日は残暑気味の天気である。
 棚がなくなったのは糸瓜からヘチマ水を採ったので、ヘチマが枯れたからである。しかし柵を一緒にして競っていたゴーヤの方も枯れてしまった。これはゴーヤ水(こういうものがあるのかは知らない)を取ったからではなく、聞いたところ白い蟲がわいて数日のうちにちりぢりになったからだ。
 ゴーヤの実にまでこの小さいイモ虫が巣食っていたらしい。食べられた後のゴーヤが1ケ地上に落ちている。タデ食う虫もすきずきである。
 棚がなくなって青空を背景に白いサルスベリ(百日紅)の大きな樹が見えることになり、別の楽しみができたのだが、梢の先端にだけ白い花が付いている。
 これまで棚の陰になって全く見えなかったので、その白い花が残り花なのか、それともこれからサルスベリが咲き出す初花なのか、今日だけではわからないのである。
   籠らばや百日紅の散る日まで 支考

 

(2011.9.11記)