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イッセイエッセイ

610号 教師の感化力

2011年06月08日(水)

 今日の産経新聞の「次代への名言」という日曜連載の記事に目がとまった。
 「五十五年前の盛岡中学には、米内光政も、郷古潔も、金田一京助も石川啄木も居た」(野村胡堂 随筆「面会謝絶」1951年)
 銭形平次の作者、野村胡堂が旧制中学4年のときに首謀者の一人となって、若くて優秀な先生を追い出そうとする古参教師の交代を求めるストライキを起こして成功した。ところがである。この事件を境に、なぜか盛岡中からの人材輩出がぴたりととまってしまったそうだ。自分が生涯やったことで、このストライキだけは唯一の失敗だったという反省談なのである。
 この話の実際はどうだったのか、他に背景があったのではないか、といったことをさておいて、ある学校における教師の資質や人材構成の善しあしが、教育に大きな影響を与える、という仮説の材料を示しているのではないかと思える。

 

(’11.6.5)