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599号 海の県ふくい(水産業について)

2011年03月11日(金)

(日本一美しい福井の海岸線)

 福井の海岸線は、一定の縮尺地図で計算すると415km、高速道路でいえば福井から静岡・神奈川県境までの距離と同じだ。

 福井県の海岸線は、1955年指定の若狭湾国定公園(気比の松原~京都府由良川河口)、1968年指定の越前加賀海岸国定公園(敦賀市の杉津浜~石川県尼御前岬)という2つの国定公園として指定されており、沿岸は豊かな自然景観や植生を持つ景勝地を形づくっている。

 (若狭湾岸)気比の松原、三方五湖〔ラムサール条約湿地〕、リアス式海岸、内外海半島の
       蘇洞門、小浜湾蒼島の照葉樹林、内浦湾の音海断崖
 (越前海岸)東尋坊の柱状摂理、北潟湖、雄島の植生、越前岬と水仙の自生

 福井の海岸線のうち、国定公園に指定されずに残っている地帯は、三国のテクノポート一帯と敦賀の杉津(阿曽)から港湾地区までのわずか10km余に過ぎず、これは、県内海岸線の総延長の3%程度にとどまる。

 長い海岸線のほぼ全域がこのように国定公園に指定されている県は、日本列島の中で福井県だけといってもいいだろう。

(県土よりも広い経済水域)

 言うまでもないことだが、日本は世界第6位の排他的経済水域(FEZ)と海岸線の長さを持ち、四周が海の「海洋国家」である。そしてわが福井県も、県土面積(4,190㎢)と、それよりさらに広い沿岸・沖合底引き網漁場の海域(4,750㎢)を合せ持っている。

 このような地理的条件にあり、近海はすぐに水深が深くなるので海の幸の種類も多く、四季折々、各港からさまざまな鮮度のよいおいしい「海のいろくづ」が水揚げされている。

 初漁暦を以下に掲げる。

      ○初春  小女子(こうなご)、魦(いさざ) ともに3月1日
      ○仲春  針魚(さより)、若布(わかめ) ともに4月1日
      ○晩春  海蘊(もずく)5月1日
      ○初夏  漁火 5月ごろ。鮎、栄螺(さざえ) ともに6月1日
      ○盛夏  越前雲丹(うに)7月21日、甘鯛(あまだい)8月1日
      ○初秋  底曳網解禁、甘海老(あまえび)、赤鰈(あかがれい)
             ともに9月1日
      ○仲秋  若狭鰈(わかさがれい)10月1日
      ○晩秋  へしこ樽あげ 11月
      ○初冬  越前蟹、背子蟹 ともに11月6日
             たたき網漁解禁 11月大安、岩海苔(いわのり)12月1日
      ○晩冬  水蟹(みずがに)1月11日、桜鱒(さくらます)2月1日

 あたり前としてあまり意識しないが、福井は海の県である。豊かな海から様々な恩恵を受けていることをもっと自覚することが大事だ。

 自然環境としての「福井の海」、海に帰属する資源を福井の財産としてみんなで守り生かしていくことが大切である。

(’11.2.1記)