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イッセイエッセイ

594号 住みなれた地域で家族とともに暮らす(これからの介護について)

2011年03月04日(金)

 だれでも年齢を重ねると、介護が必要な状態になる。いざという時に、介護の仕方はいろいろあっても、安心して介護を受けられる社会をつくっていくことが、高齢社会においては特に重要だ。しかし、そのような社会は地域でも簡単にそう作れるものではない。

 1期目のマニフェスト「福井元気宣言」で「待機者ゼロ県」の実現を目標に掲げ、約700人いたとみられた待機者を4年間でゼロにした。

 2期目のマニフェスト「福井新元気宣言」においても、「待機者ゼロ県」を継続した。この間に介護施設の整備率は、とうとう全国第1位となった。

 さて問題はこれからだ。少しばかり介護が必要になっても住み慣れたところで家族や知り合いとともに、できるだけ長く生活できることは、誰もが望むことである。

 これからの施策の選択は、施設を合理的に計算して増やしていくとともに、老人が互いに気軽に集まれる場所づくり、高齢化のライフステージに合った介護付き住居を整備したり、家での介護を支える仕組みを巧くつくり、短期間預かって介護を肩代わりするなど、選択できるメニューをきめ細かく用意していくことであろう。

 「これなら家でいっしょに暮らせる」と多くの皆さんに考えてもらえる社会の仕組みを作ることが、施設に対する限りない待機を減らすことにもつながる。

 在宅で介護を受けていても、それが施設への入居を待っているわけではない生き方、すなわち「Aging in Place」(エイジング・イン・プレイス)の状態こそが、「待機者ゼロ」の実質なのである。

(’11.2.1初記)