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イッセイエッセイ

587号 希望を持つとは

2010年10月28日(木)

  「希望を持とう」というタイトルに眼がいって、その記事を読むと、予期に反して文章中には「希望」という言葉は一語もない。ファーストリテイリングの柳井正会長の連載コラム(朝日新聞 土曜版10/9 e on Saturday)には、表題だけに希望の語がある。おそらく連載の全体テーマが「希望」なのだろうと思う。
  以下コラムの内容―――――
  社員全員に「経営者の視点を持て」と言い続けている。経験や専門より以前に大切なのは、世界情勢やビジネス潮流の方向性、会社の生き残り方を考えること。社員は「常に広い視野を持つ」ように意識した方がよい。そういう積もりで仕事をするとアイデアが浮んでくる。アイデアを出さないと働いていないのと同じ。アイデアはプレゼンテーションよりも、口頭でも簡単なメモ書でもまず提案、実行し、走りながら柔軟に修正すればよい。肝心なことは繰り返すが「経営者の視点」である。上司よりも大局観を持つことを心がけ、上司の視点を変えるくらいの気概がいる。部下のアイデアを生かせないため上司をどうにかすることこそが、本当の経営者の仕事である。
  以上が、柳井会長の社内の新人、ベテランに対する共通した今回のメッセージである。
  「希望を持つ」ことと社員達が経営者としての視点や大局観を持つこととは、どんな関係があるだろうか。若い人達が、アイデアを出せるような視野をもち意識改革もし、しかも上下関係の中で気概をもって組織を説得すること、こうした日々の努力から社員や組織としての希望が生まれるという事だろう。

(2010.10.9記)