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1335号 敦賀湾冬凪

2018年12月30日(日)

 半島の端に冬至の陽が射して
       開通祝う子らの風船

 敦賀半島の西浦の突端にある立石地区の立石トンネル(620m、20億円)が完成した。今朝はその開通式であり、通り初めが行なわれた。
 ずっとこのところ曇天ないし降雨となり、雪を待つばかりと思えるような日々が続いたのだが、昨日は久し振りの快晴そして今日は曇りながら、敦賀湾は冬凪で海は青味を帯び寒い風も吹かず、みんな朗らかに式典を祝った。小学生たちも20人ほど参加し、風船を飛ばして最後の1つもトンネルの縁に引っ掛ってやきもきしたが、やがて上昇の力が勝って大空へ目出度く去って行った。突然、曇天から日が射して、湾の対岸にある東浦の集落だけが明るく浮びあがり、絵画的な風景が現出した。
 8年前の東日本大震災のとき、我が福井県の若狭湾において福島のようなことがあってはならないと考え、発災直後にこの敦賀半島、大飯、高浜のそれぞれの半島部に対し、安全投資を腰だめではあったが一千億程度が必要だと事業者や国に申し入れ、理解をえて地元の負担のない形で事業化が行なわれた。
 今回ようやく今年末また来年の3月そして来年度にそれぞれ事業が進んで、大体が完成することになった。道路(トンネル、バイパス、拡幅など)も単なる避難道路ではなく、原子力施設の安全を先ずしっかり守り、いざという時に制圧するための道路として原子力制圧道路という名称になっている。日々の生活にも十分役立つ道路として利用することになったのである。

                                    (2018.12.22(土)冬至の日に記)