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1295号 恐竜雑談(2)―足跡を残す

2018年03月16日(金)

 後世に足跡を残すのは、立派な仕事を成し遂げた先人たちだけではない。人間のみならず昔の――こういう表現も新しすぎるのだが――恐竜たちだって偉大な足跡を残してくれているのである。
 恐竜の堅い骨や歯は「恐竜の化石」であると認識されて19世紀前半から発見と研究の歴史があるのだが、「足跡」の発見と研究はかなり遅れて、1980年代以降のことになる。研究者やマニアたちが、恐竜の足跡が見つかるかもしれないとはっきり意識して現場を踏査し、そこで初めて今まで眼に映らなかった物が見えるようになった訳である。そして足跡から彼らの生態をさぐることも始まったのである。
 このように発見する行動は何であれ、ある意識レベルをもって行動してはじめて、化石もまた足跡もそれとして発見できるのである。
 (「ホルツ博士の最新恐竜辞典」2010年 第2章―11「恐竜の足跡から生態を復元する」から)

(2018.3.5 記)