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1323号 雑想(25) 考えの再利用/衣笠選手/葛飾柴又/不在者投票

2018年06月27日(水)

○考えたことの再利用
 他人の考えを用いて自分のために役立てることができたら、それ自体すばらしい事であり、そのことは決して詰まらぬ事ではない。我々は新しいものに価値を見出し、古いものを粗雑にしたがるが、考え方のみならず物についても、古くて良いものは沢山あり大事にしなくてはならない。いわんや他の人が考え出したり思いついた良い事は、それだけでも時間と智力を使って経験的に作り出したものであるから、リサイクルして使わせてもらうことが一層有用なことなのだ。

(2017.2.7 記)

○個別最適と全体最適
 元広島カープの衣笠祥雄選手が先月(2018年4月23日)死去された(71歳)。衣笠の連続出場記録は昭和45(1970)年からバブル期の昭和62(1987)年の引退までの2215試合(18シーズン)である。「休まない」がまだ美談の時代であったのであるが、そのことを選手として押し通して行ったのであり、無理をしてでも出場したのである。
 平成の後半に至っての風潮は、個人でも組織にあっても、時節と場所柄と役割をとわず、とかく無理をしないのである。ともかくも安全側に立つといった社会的態度が習慣になり当り前になっている。その結果、個別最適が社会的最適を損なうような事態が生じかねないのである。

(2018.5.20 記)

○出身はどこ
 “わたくし生まれも育ちも葛飾柴又です”というフウテンの寅さんの口上は、二重の意味でクラシック性を帯びている。まず、自分の出身地をのっけから名のり出ていること、そしてその場所が具体的できわめて局地的であることである。
 この発想は、どちらかと言えば出身の都道府県や都市名を、聞いたり答えたりする大まかなレベルではなく、出身中学校を聞くような場所的レベルである。
 日本人はふつう都道府県レベルで互いの生まれ育ちを伝えることが普通だが、差し支えない限りでもっと互いに中学校レベルの話しをし合うと、会話が弾んだり故郷のことが生々と話題になりやすくなるかもしれない。

(2018.5.20 記)

○選挙制度の改善
 選挙啓発の最終目的は投票率を確保することである。しかし年々、啓発キャンペーンの効果はうすれ、多くの経費を使いながら選挙管理事務の費用対効果は低下してきているのではないだろうか。
 なぜなら有権者の半分が投票しないからである。選挙実務の背景にある考え方が、平等性の原則や事務の繁雑の回避ということに重点がおかれ、投票率を上げたりするための制度改善に手をつけられないからである。そしてメディアによる出口調査や極端な場合には開票前の当確発表など、ますます実務について、その存在意義が低下し評価もされなくなっている。こうした問題に対抗するためには、不在者投票の改善や本籍地への「ふるさと投票」など、多少の仕事はふえても選挙管理の存在意義を明らかにし、投票率も上がるシステムを考え出す必要があるのではないかと思う。

(2018.5.20 記)