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イッセイエッセイ

1226号 晩春の夕べ

2017年06月14日(水)

 日長がになった晩春の夕日が、穂の出た麦畑の表面を白く逆光にして浮き出させている。
 今日の空は、昨晩の小雨と今日も昼ごろあった雷雨によって、午後の晴れ上がった天気はすばらしく、空気がきわめて澄んでいる。
 坂井平野の北部あたり、あわら方面から街道を南に向って走ると日野山が輪郭をはっきり見えながら、しかし遠くあるために淡青色の独特の風情をみせる。福井から越前市の方に向って走るとき通常眺められる姿に比して、小さく低くしかし麗しくみえる。白山の眺めも、重なる前に位置する山々の一番奥まったところに聳える姿である。これは霊峰としての条件に叶い、人間が求め心地良く感じる典型的な神々しい山の姿形である。
 来る時は街道に沿った神社の境内に、藤の花が咲き出していた。いまは藤の花の季節でもある。

 

(2017.5.1 記)