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イッセイエッセイ

1224号 長期的視野とは

2017年06月13日(火)

 「長期的な視野を持って行動せよ」は、様々な局面において実業家や政治家などに対して、基本的なメッセージとして発せられる。そしてこの命題は、なるほど正しいと言えば正しい。
 しかし、二重の意味でこの命題が実際に追及されることは少ない。なぜなら、事のついでに念頭に置くことは有りうるだろうが、すく先のことにこれらの人達は忙殺されてしまうからである。
 また、原理的にも将来のことは抽象的で想像しようがなく、現在において思い描いていることが長期的な全てであろうからである。
 従って、逆にこのよく言われる行動哲学にとっての対偶的な意味を有する心構え、すなわち「目先にとらわれずに行動せよ」の方が、実行しやすい。今まさに実行していることに対する警告であり、具体性があり、現状からそのすこし先、あるいは更にすこし先を見よと言っているだけなので扱いやすいのである。

(2017.5.11(木) 記)