西川一誠後援会サイト

イッセイエッセイ詳細

イッセイエッセイ

1182号 雑想(18)

2016年08月21日(日)

 同一の労働であれば、雇用条件(正規、非正規など)によって賃金差をつけるのは不適当だと言われるが(同一労働、同一賃金)、これがもし地域条件の差異によってならば、賃金に違いが生じていてもちっとも気にならない風潮はどうしてか。
 例えば、東京と地方の間にある賃金水準の差について、それには生活水準に差があるから、つまり東京での生活費が高いから当然だ、という暗黙の理解が果して妥当なことなのかどうかの問題なのである。経済学にやや翻訳してみれば、都市と地方との購買力平価に差があるという理論なのであろうか。つまり一国の中で、都会と田舎で生活費に差があると見るのかどうか。

(2016.6.15 記)

○ リーダーの本棚(日本製粉会長 沢田 浩)
 夏休みに、新聞記事から残しておいたものを取り出して眺めた。その一つが上記のものである。1931年(昭和6年)生まれの沢田さんのいわば「座右の書」、「私の読書遍歴」である。2016年5月1日(日曜日)の日経新聞の読書欄からのものである。「戦後体験から昭和史に関心」という別のタイトルが付いている。
 大学(一橋大)の恩師から渡された一冊の本「森鴎外著作篇第18巻」、「論語」、ゼミの先生が執筆された「地理学の社会科 続・地理学円卓会談」(石田龍次郎著 古今書院)、昭和史に関しては「高松宮日記」、「昭和史」(半藤一利著、平凡社)など10冊。

○ 「私の履歴書」第6回―スキー修行―(大村さとし)日経新聞2016年8月6日
 ノーベル賞受賞者の大村先生は、若いときはスポーツ選手(クロスカントリースキー)であった。またよき監督者であった(北海道のチームに勝つために独自の練習法をとり入れ工夫するうちに勝てるようになった)。
 「これは研究にも通じることだ。まず、若い連中の力をつけさせるには、レベルの高い人たちのなかに入れないと駄目だ。そして絶対にまねごとだけではいけない。独自の方法を取り入れて初めて相手を超えられる。だから私の研究室では私のコピー人間はつくらない。研究環境とある程度のお金を用意して、あとは自分たちでやってもらうことにしている。」

(2016.8.11 記)