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イッセイエッセイ

1168号 新諸国物語(15)

2016年07月05日(火)

 名所めぐりは組合次第【イタリア】
 イタリアの国内旅行は組合のストでめちゃくちゃにされることが多い。最近では、「コロッセオ」、「ボルゲーゼ美術館」、「カピトリーノ博物館」、「平和の祭壇」など、いくつもの国立博物館がストを実施した。世界遺産の「ポンペイの遺跡」では過去10年間に組合の集会で総計600時間にわたり閉鎖され、損失は年間78万ユーロ(約1億円)以上といわれる。観光立国のイタリアにとり、組合は頭の痛い問題だ。(2015.8.2産経新聞(4)「イタリア便り」坂本鉄男記者)
 日本の真面目一筋な行政のおもてなし観光施策との対比。

ロシア人の消費 やはり…【ロシア】
 ロシアは酒・たばこに寛容で、低価格帯の酒を入手しやすいため、その支出割合は8%と日本や韓国、米国の4倍以上も多い。一方、医療支出は3%と少ないのは、ソ連時代の名残で、無償医療が主流になっているためだ。しかし、最近は財政難で急激な医者減らしと質の低下が著しい。
 飲酒増加と医療の質低下は、ロシアの人口問題をいっそう深刻化させる。(2015.10.16産経新聞(7)「赤の広場で」遠藤良介記者)

 ロシアは食費に31%、衣料費9%、酒8%という状況らしいので、高エンゲル係数の国である。

「これは合法です」【アメリカ】
 2015年11月にフィラデルフィアで行われる地方選の投票率を上げるため、米ニュースサイト「フィラデルフィア・シティズン」が、投票した市民に1人1万ドル(約120万円)が当たる宝くじを実施する。「これは合法です」とも付け加える。(2015.10.25福井新聞(10)「海外こぼれ話」)
 今回の選挙から日本でも、投票率アップと地域活性化を狙って、投票者を対象に割引サービスを行う店舗が増えている(18歳選挙権関連)。

NYすし職人、手袋義務にNO【アメリカ】
 米ニューヨーク市で、職人がすしを握る際に手袋の着用を義務付ける当局の衛生基準に、反対する店が現れ始めた。日本料理の“伝統”を壊すだけでなく、衛生効果が疑問とされるためだ。市内のあるすし店は、「衛生当局が検査に訪れたときだけ手袋をし、帰った後は一斉に外す」という。こうした店の大半は、ニューヨーク市と同様の衛生基準を撤回したカリフォルニア州知事の“英断”を評価している。(2015.12.31産経新聞(5)黒沢潤記者)
 悪法は順守しないと言う国柄。

タイに汚職博物館【タイ】

 タイの首都バンコクに「国立汚職博物館」がオープンした。「袖の下」の追放には、不正行為をしないという意識を若いうちに植え付けることが重要として、幼稚園児から大学生を中心に見学者を受け入れる。
 タイは交通違反をしても、現場で300バーツ(約1000円)ほど渡せば見逃してくれるのが半ば常識。成績を水増ししてもらうために親が教員に付け届けをしたり、行列の前方に割り込むため係員に金を渡したりと「袖の下」への罪悪感は希薄だ。軍人や政府高官の汚職も枚挙にいとまがなく、博物館には大型汚職の事例がずらりと並ぶ。(2016.1.13毎日新聞(8))

人形愛でて運気アップ?【タイ】
 占いが盛んなタイで、人形をかわいがると運気が上がるという迷信が広がっている。人形向けのレストランメニュー、家庭教師、子守までつく、さらには人形も坐れるよう航空チケットまで販売される騒ぎになった。国は「流行に飛びつきやすいタイ人の気質を象徴している。保健省はお金持ちになる最善の方法は真面目に働くことだ」と冷静になるよう呼び掛け、人形を処分する人も出はじめている。(2016.2.24毎日新聞(9))

時間だけは民主主義?【ロシア】
 国土が広大なロシアでは、緯度が高いため冬季の日照時間が短く、時間に関する議論がかまびすしい。極東のサハリン州とモスクワの時差が3月末に1時間増えて8時間になる。1つの地域に複数の時間帯が存在するのは不都合であり、首都や周辺との兼ね合いもあって単純でないが、シベリアや露南部でも時間帯変更を求める運動が起き、活発な議論が行われている。時間に関する問題は、ロシアの地方に自主性が認められている数少ない領域ということか。(2016.3.3産経新聞(7)「赤の広場で」遠藤良介記者)

肥満対策で「ソーダ税」【アメリカ】
 フィラデルフィア(全米第5の都市)の市議会は、肥満対策や医療費削減につながるとして、炭酸飲料など糖分が入った清涼飲料水に課税する「ソーダ税」の導入を可決した。税率は飲料1オンス(約30ml)あたり1.5セント(1.6円)。米国の主要都市での導入は初めて。年間9,100万ドル(約94億円)の税収が見込まれるという。一方、米国飲料協会はソーダ税の導入を阻止するため、法的措置を検討している。(2016.6.19産経新聞(5))

自転車不要の生活【韓国】
 日本で小学生が普通に自転車に乗ることが、韓国の子供の間で話題になっている。韓国では自転車通学は存在しない。韓国で一昔前まで、配達などの運搬手段とみなされていた自転車は、今や川辺や公園の中で楽しむ余暇の道具となっている。韓国人警察官は日本との交通秩序の差を認めつつ、「自転車が街中を走らないことで事故は抑制されている」と苦笑しながら語る。(2016.6.21産経新聞(7)「ソウルからヨボセヨ(もしもし)」名村隆寛記者)

 隣国ながら自転車文化がこんなにちがうのはどういう原因であろうか(日・韓・中)。

韓国の珠算事情【韓国】
 子供の習い事が盛んな韓国では、町の「住民センター」ごとに多種多様なプログラムがある。珠算教室もその一つ。珠算を習う子供たちの多くは、低学年のうちに計算力をつけ、4年生になると「深化数学(算数の複雑な文章題)」の塾に切り替える。大学入試を見据え、少しでも実力をアップさせておく。珠算はそのための「基礎体力」をつける手段というわけだ。
 また算数が苦手で勉強をあきらめた「数放者」は小学6年で36%に上る。我が子を数放者にしたくない、という親たちの思いも珠算存続を支えている。(2016.6.22毎日新聞(8)「街角から」大貫智子ソウル支局長)

 暗算ができる程に上達できれば、算盤を習う価値があるように思う。

(2016.7.3 記)