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イッセイエッセイ

1135号 パンセ

2016年03月27日(日)

 「クレオパトラの鼻。もしそれがもう少し小ぶりだったら、地球の表情は一変していたことだろう。」(断章413)

 「自分の欠点を知らせてくれる人々には、多くの恩義がある。なぜなら彼らは屈辱を与えてくれるからだ。彼らは、自分が軽蔑されていたことを教えてくれる。だからといって、これから軽蔑されないように防いでくれるわけではない。なぜなら軽蔑のたねとなる欠点は、他にいくらでもあるからだ。彼らは矯正きょうせいの訓練と、ある一つの欠点からの解放の準備をしてくれるのだ。」(断章422)

 「この民族はたんにその古さによって尊敬に値するばかりではない。その起源から現在にいたるまでつねに継続した歴史の長さによっても特異である。じっさい、ギリシャとイタリアの諸民族、ラケダイモン人、アテナイ人、ローマ人、そしてそのはるか後代に登場した他の諸民族はとうの昔に滅亡してしまったが、この人々はつねに存続してきた。」(断章451)

 「私たちは、人間理性にきわめて高い敬意を払っているので、地上でどれほどの優位を誇っていても、同時にそこで優位を占めるのでなければ満足しない。これこそ、世の中で最上の地位であり、この欲望から私たちをそらせるものは何もない。」(断章470)

(2016.3.20 記)