西川一誠後援会サイト

イッセイエッセイ詳細

イッセイエッセイ

1029号 一票の格差、地域の格差

2015年02月20日(金)

 今朝の読売新聞(十二面)の「今日のノート」というコラムに地方部長の青野達哉さんという方が「古里は近きに……」と題する文章を載せている。
 室生犀星の歌から約100年、来月には北陸新幹線が2時間28分で東京まで結ばれるという出だしで、仏経済学者トマ・ピケティ氏のおかげで格差社会の議論がにぎやかだと言及しながら、
 「もう何十年も前から繰り返し懸案となってきたのが『一票の格差』である」
 と述べる。そして今回の衆院議長の諮問機関による「9増9減」案(地方をへらしてその分を東京3、神奈川2など都会で増やす)について論じている。
 「一票の価値は憲法の求める姿に近づくが、一方で代弁者の減る田舎への政策がおろそかにならないか。昨年も多くの地方で人口流出が続いている」
 と述べる。昨年の衆院選で高知県では人口の半分近い高知市を含め、選挙区が東西に二分され、高知から宿毛までは列車でゆくと東京-金沢間の時間に匹敵することを紹介して、
 「都会の選挙区は1日で歩いて一周できる所も珍しくない」
 と違いを強調する。
 「過疎に悩む田舎と先進機能が集積する都会とでは、おのずと住民ニーズも異なる」、「一票の格差是正で地域間格差が広がるようでは困る。ふるさとの声がしっかり届くよう中央との距離は<近き>であってほしい」
 と結ぶ。
 同じく今日は、福井新聞(21面)の「こだま欄」に「福井の豊かな食文化と再認識」との題で福井はむしろ「ぜいたくで豊かな食生活」、「格安」、「上級」、「気づいていない」という敦賀市の女性(55歳)の投稿が出ていて、それに見とれていたところ、その隣りに「一票の格差是正都会有利になる」という坂井市の男性18歳の主張に眼が行った。
 「私は18歳である。選挙権はまだない。それでも、私は声を大にして言いたい。一票の格差は是正すべきでない」、「格差是正は更なる不平等を生むだけだ」、「地方は人口も経済力も劣っていて衰退してきているのだから、国会での発言力は大きくあるべきだ」、「これから先、日本は都市指向型の政治になってしまうのではないか、私は不安でならない」
 と堂々の主張なのである。

(2015.2.14 記)