9月1日(金) 防災
この夏以降、久し振りに雨らしい雨。朝のラジオで各放送局とライフライン関係者による防災情報の提供システム(「ラジオ災害情報交差点」)のPRが流れる。8月末は、ハリケーン・カトリーナによるニューオリンズ災害から1年に当たるため、海外番組で特集。連邦と州、自治体によるまとまった支援ができず、復旧が大幅に遅れている様子だ。
朝日中女子ホッケーの優勝報告は元気。若狭の鉄道要望は大勢。報告、説明、応接、要望などの仕事沢山。
農業用水が水路をとうとうと流れている。間もなく秋の水となり、水量を落とす事になるのだろう。午後になって晴れてくる。夜の上空を見ると星が明らか。月はきれいな半月形をして西に沈もうとしている。
9月2日(土) 秋刀魚
休み。色紙を十数枚書す。この前に放置したところを耕して畝を作り、それから南瓜の太いツルをまくって、2列耕して鍬で肥料を混ぜる。その最中にクサビを無くし、又新しく替えたのも暗がりに見失って不機嫌。途中のままにして引き上げる。自転車の前後に、穫った2個ずつカボチャを乗せて帰る。暮れ方となり、中天に黄色のきれいな丁度の半月がかかる。西空に細い雲が南北に伸びて秋らしく、また夕焼けの色は薄いが澄んでいる。
玄関の車止めの鎖に男の子がまたがって、ゆすってもらって父母と遊んでいる。暗くなったのでよく見えず、なんだろうかと思うとそうであった。お母さんに尋ねると、まだ1歳らしい。つつましさと言うこと。
サンマとヤッコと肉ジャガとトマト(甘い)の夕食。息子焼く長き秋刀魚が皿に出て、妻は不在である。
丸山眞男の書簡集を見る。高見順からのお見舞状に対し「昔風の言葉でいえば“勿体ない”という気持で一ぱいです」、と返事をしている。察するに“もったいない”は、戦後まもない頃、もうすでに古い言葉になっていたことになる。
9月3日(日) 防災訓練
朝一番に県庁で防災訓練のための対策会議を開く。幸い天気がよく、そのまま県立病院屋上からヘリコプターで一直線に小浜の訓練会場へ。日射の下ボランティアの災害体験者は、炎暑の地面にケガをした姿で横になっていて大変だ。訓練は津波対策(すでに住民避難が旧市街であり。海上保安庁の3000t級の大型巡視船「みうら」と小型巡視船「あさぎり」に乗船して、ヘリでの漂流者救助、海中引揚訓練を近くで見る。陸上では防衣をつけての有害物質処理などあり)。乗せてもらったヘリコプターが、甲板目指して海面に近づくと、波と白い霧が立ちはじめて小さな虹が出る。炎天の中の皆さん御苦労様。
旧上中町の総合福祉施設は4年前に議論したものだが、旧役場近くに立派に出来上っている。美浜の海岸の波打際には、キス釣り客なのか帽子姿が並んでいる。この週末は、沢山露店が出る敦賀気比神宮の秋祭りである。
戻って「若越習字」発刊700号記念式典あり。
9月4日(月) 児等の声
県私立幼稚園のPTA大会あり。時間なく失礼ながら、お祝の挨拶だけして退出。例年より幼児の声も多くしてにぎやか。
そのまま日本まんなか共和国四県知事会議の彦根に行く。彦根城は残暑で登り路は汗をかく。琵琶湖は、輝いていて小さい島が1つ見える。城門のところに、ふな鮨と城の雲を詠んだ蕪村の句の看板あり。各地の城山から街を眺めると、昔はそれなりの趣きがあった記憶があるが、今はどこの町も建てこんでしまい似ている。会議の後、滋賀県知事と若干懇談。
9月5日(火) 天心展
朝は秋雨となるも後半上がる。県立美術館において岡倉天心展と墨書展の開会式。
経済社会活性化戦略会議あり。今回は健康長寿関連の産業、雇用の質の問題などをテーマにする。福井にはうまいものあり。記者と懇談、環境や公共交通など。
9月6日(水) 慶事
秋めいて朝は涼しく、中央公園を少し歩いて県庁へゆく。遠くから見ると、由利公正像は天心像に比べて小さく感じる。この朝は気持がいい。午前中に早く、秋篠宮妃が男子をご出産。
仕事中に気がつくと、いつの間にか窓の外は秋雨の午後となっており、くらい天気のまま暮れる。
政策合意について中間報告を受ける。色々あるということと、区分けをして解決をするということ。
夕方、秋雨前線による大雨注意報・警報が出る。
9月7日(木) 金鈴振う
夜中から明方にかけて、寝ていても大きな雨音がする。5時頃に外の様子をみると、軒下にはかなりの水溜りができている。朝食の時間には雨上る。今日の朝刊は親王ご誕生の記事でいっぱいとなり、他のニュースは後退する。
政策合意の中間協議2日目。産業情報センターで新技術やデザインのフェアあり。新任の資源エネルギー庁長官が来庁。新しい原子力エネルギー政策について国として確たる立場をとること、拠点化構想の支援などを要請する。
夜は雨もやんでいて、よい音を振う秋の虫が登場し始め、金鈴のごとく響く。
9月8日(金) 秋の朝
数日雨がちの天気であったが、今日は出勤時から陽が射す。
一日だいたい打合せ。聞きたいことと説明したいこととの差。
「県庁内ベンチャー事業」研究成果について、プレゼンテーションが地階の正庁であり。5グループの発表は、なかなかうまく面白い。どれか少しでも実行に移せれば成功である。職員が提案したテーマについて、希望すればベンチャー課長として「任命」する旨などと講評。
「ラジオ夕刊」で86歳の女性声学家の話あり。声をいつまでも出すための努力を今なお続けているという超人ぶり。「からたちの花」と「野ばら」では、日本人には前者の言葉の良さがわかるが、外国の歌はゲーテであってもわからない。
ここ数日、雨空のため見えなかった月が丸く出る。知らぬ町に来て帰るとき、遠花火が見える。
9月9日(土) 重陽
朝に真桑瓜の一部を始末して畝を2本作り、肥料を入れる作業をしたが、早起きができず開始が遅れてしまう。日射しが強く熱中症気味となり、途中で自分だけ帰る。
しばらく休んで「コシヒカリ50周年」の稲刈に農業試験場へゆく。ここも暑い中、親子連れが300人余り、数反の田んぼに入って真赤な顔々。鎌で稲穂を切って束ねて干す。作業が終ってから日陰で皆が、イクヒカリのおにぎり、杵づきの安倍川餅などを楽しむ。愛知の小牧からの一家もあり。農林部の諸君も総出で手伝い。
稲田の隣では、小豆を幾種類も栽培し適種を選定中。黄色い大きな花を咲かせている。あずきは虫がつきやすく栽培が難しい作物らしい。
生活学習館で民間放送協会の関東・中部・北陸の教育番組の研究大会あり。会場はこれまでにない盛況、講師の鎌田医師と会う。テレビの面白いことと面白すぎること。
座ぶとん集会に出席し、一度戻って事務処理をする。夕刻、あわら北潟湖の観月の夕べに出る。湖上は波あるも舟に乗るとかえって静かで、時折ボラが頭を下にして飛びはねる。煎茶と抹茶をいただく。名水を使っての御手前、9月9日ゆえに茶碗は黒地に菊の紋様のもの。茶花の夕顔が今宵はなぜかまだ開かないとの談。殿様バッタが会場に闖入。
帰りに山の端から満月が絵のように出てくる。御芝居のような名月かかる哉である。出店のモチは早く売切れ、なお氷水、蒲焼、焼鳥などは長い列。
今日は一日行事も多く残暑であった。秋暑い中閉め切った部屋に戻ると、机上に文庫本「西遊記」が蒸されてホカホカ。
近所で新築あり、注文家族の見学テントが用意され、柱が組み合わさるのを見ている。
未知は無知であり希望である。
9月10日(日) 秋雨つぎつぎ
今朝は6時前の涼しいうちに、畝のやり残し分を含め5本完成。雨水を含むとやっかいな米糠は、一袋を残して土中に肥料化。紙袋の緒は固く、万事ものを解くには双方の端を緩める必要あり。今にも雨が来るような空。去年には見なかった茶色のバッタが何匹もいて、白菜の若葉を丸くかじっている。アスパラのふけた葉には白い羽根のような毛虫。殺生をされて毛虫は水となる。
午前中に大雨警報の連絡あり。足羽川ダムは出発点が大事。
昼前に雨が一度来る。その後、何度も雨が降る。3時頃からまた畑に行くことになり、瓜畑の残がいを上げてさらに畝を4本作る。途中一度雨が15分ほど来る。雨宿りしながら少し離れて白菜用の畑を眺む。これで今夏の瓜はほぼ終った。チュウ太が来ぬよう、残り一袋のヌカも処理。
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