日記ブログ
 

2008年
●4月
 319号(2008.4.22)
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318号  セカイのセンキョ

 夕方のNHKの番組「地球ラジオ」の中に「世界まるごと質問箱」という時間がある。世界各地で生活している日本人から、海外の面白い話題を伝えてもらう番組である。
 ある日(平成20年3月8日)偶然に聴いた「世界の選挙運動を教えて下さい」という質問箱は、自分の仕事柄もあり興味深い内容であった。
 海外で比較的長期に生活している日本人が、それぞれの国の制度の実際を、生活実感のこもった形で報告している。この人達は選挙についての専門家や当事者ではないので、話には部分的で不正確な点もあると思うが、かえって各国の実態が現象としてよくわかって面白かった。
 この同じ放送時間に、「変り種の喫茶店ありますか」のリポートもあった。
選挙と同じように、喫茶店も実に様々あり、世界中に風変りなものが多いのである。単に名前だけここに書いてもわからないだろうが、保育士つき子供の遊び場カフェ(ギリシャ)、男だけのカフェ(同)、洗車カフェ(オーストラリア)、メイドカフェ(タイ)、ブレンド紅茶カフェ(コロンボ・スリランカ)などあり、それぞれユニーク。ともかく所かわれば習俗も変わる訳である。
 さて、話を元にもどして世界の選挙運動である。以下に各国の様子を聞きとめただけなので正確さがうすれるが、箇条書する。
ナッソー(バハマ)
国会選挙は五年ごと/二大政党/シンボルカラーのTシャツで職場にも出勤/選挙カーは個人でなく政党のみ/トラックが十数台に列をなす/手をふり体をふり、お祭のよう/大きい集会では、候補者が「情熱的」な演説、アメリカのホップスが流れる/敗退すると、支援者は会社での解雇、降格があり運動は真剣
ミシガン(米国)
候補者のTVコマーシャルあり/自宅の前に立看板をする/候補者の呼びかけなし/マイカーに支持者名のバンパー・ステッカーをつける
カリフォルニア(米国)
知事候補者のテープによる電話が各戸にかかってくる
マサチューセッツ(米国)
大学の学内討論会があり、先生達が盛り上げる/大学の窓にステッカーを出す
フィンランド
ショッピングセンターやスーパーの前にテントが出され、コーヒーをふるまう/TVコマーシャルが流れる/誰でも気軽に立候補する/マッチバコを配る
マドリッド(スペイン)
投票日の前日は、「熟慮の日」と決められ選挙活動ができない
フィレンツェ(イタリア)
選挙カーはなく静か/候補者の演説はあるが静然/TVあり
ドイツ
選挙中ポスターがふえる程度で目立った動きない/新聞あり
ポーランド
選挙カーはない/ポスターがいたる所にはられ「すごい」/畳より大きいポスターあり
トルコ
宣伝カーが大音量である
タミルナドウ(インド)
一週間前からは飲酒禁止/中古のカラーテレビを配って支持を訴えることあり
マレーシア(東海岸)
街中がポスターや旗で信号が見えない位「ひどい」/選挙カーはなし
タイ
日本と同じような選挙カー
スリランカ
相手のポスター上に一夜のうちにポスターを貼る「すさまじさ」/外国人は夜間外出禁止
マニラ
大行進あり
インドネシア(スマトラ)
投票は立候補者のところに穴をあける

 このように世界のセンキョを例にとると、日本と似ているところも、そうでないところもあり、実に色々である。
 日本は島国でもあってか、他国の全体の制度や国情をみないで、特定の都合のよいところを、ほめそやしたり、取り入れようとしたりする癖がある。しかし、これはよくよく反省のいるところである。いまの我々に必要なことは、日本人としての文化のとり入れ方を学ぶべきである。先人の慎重さを現代人の軽率さに代えないよう注意しなければならない。

(‘08.4.1万愚節に記)