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315号 続「ちりとてちん」 |
半年間テレビで毎朝放映された「ちりとてちん」がとうとう終った。
主人公をふくめそれぞれの配役がよく演じたと思う。
貫地谷さんは実に表情ゆたかであったし、お母さん役の和久井さんも新境地をひらいたのではないかと思う。草々役の青木さんも個性があふれていた。江波さんは昔なつかしい貫禄を示した。お父さん役の松重さんは、一度ゆっくり話してみたいような人だ。お爺さん役の米倉さんは演劇人だ。自分が学生の頃に初めて観た新劇「私のかわいそうなマラート」(正確な記憶ではないが)で主役を演じておられ、独特な声質による若々しい舞台俳優であったことを想い出す。
落語を話さなければならないドラマだったので、専門の桂吉弥さんや狂言の茂山さんなどは特別として、渡瀬さんをはじめ落語家役の方は、二重にせりふが難しかったのではないかと想像する。落語の師匠さん達がきっと演技ならず話術の指導を熱心にされたのだろう。他の俳優も子役もふくめて好演していた。
製作の遠藤プロデューサー、そして藤本有紀さんのシナリオは、伏線が敷かれていて巧妙に作られていた。ことわざをもじった毎週のテーマ名もシャレていて実に愉快であった。番組終了時には、師匠と弟子の福井県民ペアがいつも登場する工夫があり面白かった。テーマ曲も心に残る。
上沼さんの最後のナレーションはこうである。
「お時間です。またいつの日かおつきあいを願います」。
願わくは、いつの日かおそくない頃に続篇を期待。
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