ケインズの「雇用、利子および貨幣の一般理論」(岩波文庫2008年1月、間宮陽介訳)の新訳が出た。年度末の資料整理をしていたら、この文章が出てきた。三年ほど前のものである。
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○シロウトの経済学(昭和27年)抜粋
「しかし、学問は何でもそうだが、ただ本を読み、言語の上で理くつを知っただけでは、いわゆる畳の上の水練になり、実際の役には立たない。それでは学問そのものも、死んでしまう。本を読んだら、そこに書いてあることを絶えず実際の問題に当てはめ、自己の思考力を訓練し、学問を実生活に応用する術を習得しなければならない」
○新年の銘(昭和28年)要約
二宮尊徳(1787年・天明7年−1856年・安政3年)の「二宮翁夜話」の中の一節を引用して、当時学長をしていた私立大学の復興について示唆するところがあると述べている。湛山が夜話から引用している部分の一部を以下のとおり抜粋する。
「何事にも変通という事あり。…手おくれなどの時、草多き所を先にするは世上の常なれど…草少なく、至って手易き畑より手入れして、至って草多き所は最後にすべし。これ最も大切の事なり。…しかせずして、手重き所にかかり、時日を費す時は、わずかの畝歩のために、総体の田畑、順々手おくれて大なる損となるなり。国家を復興するもまたこの理なり」
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