きょうは春分の日の祝日であるが、全国知事会が急遽ひらかれ、出席した。帰途の列車中でこれを書いている。
会議のテーマは1つである。道路特定財源の暫定税率を10年間延長することを巡っての論議である。衆参院の与野党勢力の逆転状況の下で、万事が混乱をしている。今日の新聞には、日銀総裁も空席となり代行がおかれることになった。
このままゆくと、4月1日からガソリンなどの税率が一度下り、また一ヵ月半後には上るという、「オイル」ショックが二度発生することになる。国民生活にとっては大きな混乱を生じさせることが起きうる。文字通りエイプリル・「フール」となる。さらに昨日は一般財源化の与党案まで出てきた。
知事会議では、期限切れさせないようにすること(これの現場的対応は、全部おそらく地方自治体にくる)、政治的混乱の流れにまかせて、受益者として負担している道路関係税を、目的なく減らしたり一般財源化する考えは疑問であることを発言した。
W・チャーチルはその回想録の中で、自分が首相の在任中、まさか起るはずはないと思っていた沢山のことが、実際はしばしば起ってしまったと述べている。
以前はおのずと制約をうけていた考えや行動が、どんどん許される気分になって実行されている今の世の中である。例えば大企業の大胆な合併は、かつては独占禁止にひっかかった。
あらゆるものが自由自在となり、およそ自己規制の働きにくい世界になりつつある。混乱や大変は一度起ってみるとわかるのだ、などとつき放すのは、国民の生活や地方の現場のことを知らない政治論議でしかない。
|